
「サポートがあれば、きちんと立て直すことができる」 ーー知識が選手を救った、女子合宿でのエピソード
前回は、女性アスリート支援委員会を立ち上げた経緯について伺いました。第2回では、1252エキスパート検定を通じてどのような学びがあったのか、印象に残った内容や勉強法について伺います。
ーーーーーーーーーー
ー検定テキストの中で、特に印象に残った章・内容を教えてください。
谷内さん:
第1章の女性アスリートの三主徴について、非常に興味深く感じました。利用可能エネルギー不足が引き起こす視床下部性無月経などが、大人になっても重大なリスクにつながるということをよく知ることができました。私が関わっている選手はみんな成長期なので、慎重に向き合わなくてはいけないと感じています。
ーお忙しい日常の中で、検定に向けてどのように学びを進められましたか?
谷内さん:
チャプターごとに区切られていたので、時間がある日は一つ、余裕がある日は三つと、自分のペースで少しずつ進めました。学びノートを作って重要なポイントをまとめ、検定前に見返すようにしていました。2級は1ヶ月半ほど、1級は長いスパンでゆっくり進めました。パラアスリートを担当していた頃に栄養指導を一緒に受けていたことも、内容に入りやすい下地になっていたと思います。
ー検定を通して学んだ知識が新たな気づきや発見につながりましたか?
谷内さん:
女子合宿で、ある選手が急にヘトヘトになってしまったことがありました。話を聞くと『力がいつも出ない、理由が分からない』と。肌がいつもより青白く見えたので貧血を疑い、検査を勧めたところやはり貧血で、栄養士の指導につなげたところ、その選手は高校3年の夏にベストを更新して引退することができました。知識があったからこそ気づいてあげられたことで、コーチ陣にも『サポートがあれば立て直せる』と理解してもらえたことが、本当によかったと思っています。
これまでは水泳の技術指導が中心でしたが、女性特有の体調のことを知ったことで、周期に合わせた練習メニューやコンディショニング、メンタル面まで含めて総合的に見られるようになりました。これは私にとって大きな転機だったと思います。
ーーーーーーーーーー
次回は、実際の現場でどのように知識を活かしているのか、具体的なエピソードを伺います。
ーーーーーーーーーー
<谷内祐子さんプロフィール>
一般社団法人 秋田県水泳連盟 常任理事・女性アスリート支援委員会委員長
公式サイト:https://tohokuswim.net/akita/index.html
NPO法人 障害者アクアレッスン ミラクルスイミー 理事長
公式サイト:https://miracleswimmy.babyblue.jp/
公式Facebook:https://www.facebook.com/miracleswimmy/

