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サンチェスたけしさん(常盤台らいおん整形外科)
投稿日 2025.08.19

専門領域を越えた連携を実現する"共通言語"
ーー1252エキスパート検定の学びが紡ぐ対話と理解

柔道整復師として整形外科に勤務しながら、チアリーディングをはじめとした審美系競技のトレーナーとしての活動経験もあるサンチェスたけしさん。
女性特有の課題に向き合う中で受検した「1252公認 女子アスリートコンディショニングエキスパート検定」。
今回は、受検のきっかけ、現場での学びの実践、そして今後の展望についてお話を伺いました。
検定で得た知識がトレーナーとしての自信へとつながり、女子アスリートを支える現場にどのような変化をもたらしたのか、その軌跡を探ります。

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ー1252エキスパート検定受検のきっかけをお聞かせください

サンチェスさん:
柔道整復師の学校を卒業後、新卒1年目からチアリーディング部のトレーナーとして活動し始めました。チアリーディング競技の場合、99%が女性のため、競技の勉強と並行して、女性アスリート特有の問題について勉強していたのですが、まだ経験がない中で、不安が拭えなかった部分もありました。
また、色々調べても、情報が体系化されてなかったり、欲しい情報にアクセスすることが難しいなどの課題に直面していました。そんな中、インスタで1252プロジェクトのことを知り、調べていくうちに、個人的には、背中を押してもらった気持ちになりました。1252プロジェクトの内容をしっかりと学ぶことで、一緒に頑張っていける場所になるのではと思い、そのまま1級まで受検しました。

ー元々、女子アスリートの指導者を目指していらしたのですか?

サンチェスさん:
自分自身は、柔道や総合格闘技といった格闘技系の選手でした。チアリーディングだけではなく、ダンスや審美系のスポーツの経験は全くなかったので、その点でも、女子アスリートを指導するという場面で、わからないことも多々ありました。そんなときに、1252プロジェクトに出会ったことで、色々と学びながら、女子アスリートと向き合ってきたという感じです。

ー女子アスリートを指導される中で、苦労された場面や課題などありましたか?

サンチェスさん:
柔道整復師として、メディカルトレーナーとしてチームに関わっていたので、業務内容で一番多いのは、外傷の応急処置とそれに準ずる処置になります。そのため、選手から、月経のことや、身体作りのことなどに、積極的に相談を受ける環境ではありませんでした。ただ、運動器のスペシャリストとしてアスリートのコンディショニングを任されている立場として、「この人に聞けば、ある程度のことは何でもわかる」という期待感を選手は持ってくれているので、会話の中で、食事や、月経をはじめとした女性特有の問題などにも積極的に入っていかないといけないという認識はありました。
ただ、そのような問題に対して、自分自身が消極的だったり、少し苦手意識があったため、それを改善するためにコツコツ勉強をして行く中で、1252プロジェクトにも出会い、知識を深めていくきっかけになりました。

ートレーナーとして関わられる中で、女子アスリートに対して、どういったコミュニケーションを取られていますか?

サンチェスさん:
もともと、月経周期がパフォーマンスに影響を及ぼすことについては、知識はありました。 普段よりも元気がなかったり、明らかに気分が落ちてるような選手に対しては、ありきたりな会話ですが「ちゃんとご飯食べてる?」とか質問したりしています。すると、半分ぐらいの子たちは「今、生理なんです」とか「今日は、調子が悪くて」と回答してくれたりしています。1252エキスパート検定で学ぶ前は、そこから先に何も言えなかったことも多くありましたが、学んだあとには、自分が直接的に解決できないとしても、アドバイスのための引き出しが増えたと思います。 

ー1252エキスパート検定は、女子アスリートに関わる課題について体系的に学んでいただくものですが、検定を受検いただいて、特に役に立った分野などありますか? 

サンチェスさん:
月経や内科的疾患に関する部分は、とても参考になりました。加えて、栄養学やドーピングの部分については、1252エキスパート検定で学ぶ中で、副次的に大きな学びになったと思います。特に、1章【女子アスリートのスポーツ環境を正しく知る】2章【女子アスリートの身体を正しく知る】の知識を前提として、栄養学やドーピングに関して学ぶことで、今までの知識よりも、明らかに深く学ぶことができました。月経関連だけではなく、女性に対する栄養指導やドーピングに関連する知識について、網羅的に学ぶことができた点が、個人的にとても良かったです。 

ー柔道整復師またトレーナーのお立場から、1252エキスパート検定において、今後更に深めた方が良いテーマなどあればお聞かせください。

サンチェスさん:
僕は、トレーナーとして、医薬品に関しても正しくアプローチしたいと思い、柔道整復師に加えて医薬品登録販売者の資格も取得しました。医薬品に関する基礎知識がある中で、ドーピングに関する内容を学んだこともあり、専門的な内容ではありましたが、とても参考になりました。
柔道整復師と医薬品登録販売者の資格をどちらも持っている立場から言えるのは、医薬品の服用で、悪意がなくドーピングをしてしまう、いわゆるうっかりドーピングのようなケースについても、事例をもとに学べたら良いなと思います。医薬品登録販売者は国家資格ですが、 ドーピング関連については学ぶ機会がなかったので、1252エキスパート検定で知識を補強してくれるとありがたいです。 僕自身も、薬剤師の方にコンタクトを取って教えてもらうことでやっと情報を得られるという状態なので、注意が必要な事例やどこに相談すべきかなどについて紹介があると、役に立つのではないかと思います。

ー1252エキスパート検定を受検いただいた後、女子アスリートの関わり方に変化はありましたか?

サンチェスさん:
柔道整復師として整形外科に勤務しながらトレーナーとしても活動しているため、リハビリテーションや応急処置がメインになります。そのため、女子アスリートの内科的疾患の部分に触れる機会は多くはないのですが、実際にその機会に面したときに、1252エキスパート検定受検前は、消極的になってしまってたところ、検定受検後は、自分からも少し踏み込んでいけるなど、自信を持って対応できるようになりました。

1252エキスパート検定の1級に合格したこと、そして、そこで学んだ内容にもとづいたアドバイスであるとお伝えすることで、患者さんや選手が、より話を聞いてくれるようになったこと。さらには、栄養と医薬品関連について「ご飯ちゃんと食べてるの?」とか「疲労骨折とか起きやすいから気をつけてね」とか、ちょっとした言葉ではありますが、積極的に声掛けが出来るようになったのは、すごく大事な部分だと思っています。
また、自分の専門上、運動器の治療やリハビリテーションに関心が偏りがちだったので、セミナーなどで勉強させていただくときに、どうしても栄養などの領域にあまり目が向きませんでした。でも、1252エキスパート検定の学びを通じて、リハビリテーションと同じぐらい栄養が重要であると感じるようになり、しっかりと関心を持って学ぶようになりました。これは大きな変化だと思います。 

ー今後、1252エキスパート検定や1252プロジェクトに対してご要望はありますか? 

サンチェスさん:
検定を受検した際にも問い合わせたのですが、1252エキスパート検定で学んだ人の横のつながりやコミュニティがあると良いなと思っています。僕は、今、審美系アスリートとかアーティストに関わらせていただいているのですが、同じ課題意識を持った仲間と情報共有できたり、専門家に相談できたらいいなと思います。 

また、生理周期や体調を管理するアプリケーションも色々とあると思うのですが、そういったアプリについての情報提供や導入する際にどんな手続きが必要になるのかなど、それぞれのチームや団体が単独で対応するのは限界があるのでサポートしていただけるとありがたいです。

ー1252エキスパート検定の受検を検討されている方に向けて、アドバイスなどございますでしょうか?

サンチェスさん:
1252エキスパート検定の内容は、どれも大切だと思います。ただ、全部を完璧に学ぼうとすると時間が足りなくなってしまうので、自分の専門分野をより強くすることが一番大事だと感じています。
僕が様々な資格に挑戦しているのは、いろいろな分野や業界の専門家と関わり、連携するために共通言語を身につけることが何より重要だと思っているからです。
他分野の専門家とやり取りする中で、共通の前提知識を持つことは本当に大切です。1252プロジェクトのテキストや検定は、多様な専門性を持った人たちが、女子アスリートに向き合うために必要な共通言語を身につけられるよう意識して作られていると感じました。
そういう意味でも、僕自身、今後の活動において、1252エキスパート検定でしっかり学んだ人であれば、安心して仕事ができると思うようになりました。
女子アスリートに関わる中で、多様な専門家と連携するためのきっかけとしてもとても有効だと思うので、ぜひ1252エキスパート検定にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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女子アスリート特有の課題に対し、専門家としての対話力・支援力を高めてきたサンチェスさん。

1252エキスパート検定は、トレーナーとしての専門分野を広げるだけでなく、他分野の専門家と共通の知識を持って連携するための基盤となっているといいます。その言葉からは、女子アスリートの力を最大限に引き出すために「正しい知識を持ち寄り、仲間と共に支えること」が欠かせないという強い思いが伝わってきました。

みなさんもぜひ1252エキスパート検定を通じて、指導者・トレーナー・サポートスタッフ、そしてアスリート本人まで、誰もが安心して挑戦できる環境を共に育んでいきませんか。

<サンチェスたけしさんプロフィール>
常盤台らいおん整形外科
Cheer-Ath-Up代表
芸術家のくすり箱NEO 

チアリーディングやバレエ、審美系スポーツのための相談窓口: info@cheer-ath-up.com
cheer-ath-up運営サイト 「ヘルスケアカレッジ」:https://health-ptc.com
cheer-ath-up Note :https://note.com/minowajt
(元) 早稲田大学チアリーダーズFALCONSトレーナー
(元) 早稲田大学男子チアリーディングチームSHOCKERSトレーナー

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