
「まず生理について聞くことが多くなりました」
ーー疲労骨折の多い季節に見えてきた、選手との対話の変化
第3回では、1252エキスパート検定で得た知識を、実際の現場でどのように活かしているのか伺います。青森県内の複数競技・複数の指導者と関わる立場だからこそ見えてきた、選手や指導者とのコミュニケーションの変化についてもお話しいただきました。
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ー今回の検定で得た知識を、実際の現場でどのように活用されていますか?
廣本さん:
現場では疲労骨折などが増える時期に、まず生理について聞くことが多くなりました。聞くだけで終わらせず、指導者にも「今こういう状況だと思います」と一言添えたり、病院受診を勧めたりできるようになり、選手・指導者双方との関係を少し深められていると感じています。チームに対しても、個人で関わる時に少し深く話してからチームにつなげるようにしています。
ーリコンディショニングの現場で、女性特有の課題によってコンディションを崩しているケースは多いのでしょうか?また、選手自身はどのような認識を持っていますか?
廣本さん:
現場では、月経が来ていない選手や、来てからパフォーマンスが落ちる選手、疲労骨折で十分に練習できない選手もかなり多い印象です。ただ、疲労骨折を月経と結びつけて考える選手は少なく、「なんで怪我をしたんでしょう」というところから始まる子がほとんど。生理イコール「重い・痛い」というイメージしか持っていない選手が多いように感じています。
ー指導者の方々の理解度や、学ぼうとする姿勢についてはいかがですか?
廣本さん:
審美系種目の先生方は理解の進みが早い印象ですが、選手側は生理を理由に練習を休むと言い出しにくい雰囲気もあります。男性指導者も「これってどうなの?」と聞いてくれるなど学ぶ姿勢を持っている方は多いのですが、そこから選手への声かけや対策という行動にまではつながりにくい印象です。

ー青森県内の複数競技・複数の指導者やチームと関わるお立場だからこそ、意識するようになったコミュニケーションはありますか?
廣本さん:
依頼ベースの活動のため年数回のサポートに留まることもありますが、スポーツ科学センターは県の強化拠点となっているチームに対しては、通年の計画的なサポートを実施することができ、そのサポートを希望している学校には月1〜2回訪問できるので、選手と直接話す機会や、先生を通じた連絡体制を作っています。選手のケア後には指導者と話す時間も設け、選手・指導者両方とのコミュニケーションを大切にしています。
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疲労骨折や不調の背景に月経の課題があっても、選手自身がそれに気づいていないケースは少なくありません。知識を得たことで一歩踏み込んだ声かけができるようになったと廣本さんは語ります。最終回となる第4回では、今後の展望と、これから受検を検討している方へのメッセージを伺います。
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<廣本瞭さんプロフィール>
青森県スポーツ協会 青森県スポーツ科学センター
スポーツ科学専門員(リコンディショニング分野)
修士(スポーツ科学)/柔道整復師
青森県スポーツ科学センター公式Instagram:@aiss_aomori
https://www.instagram.com/aiss_aomori

